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Ri棚田学会
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                  棚田学会賞 

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第3回石井進棚田学会賞(平成18年度)
1.受賞者 
  (1)明日香村稲渕棚田ルネッサンス実行委員会(奈良県明日香村島庄) 
  (2)川原白瀧棚田保存会(三重県いなべ市北勢町)

2.業績名及び受賞理由
  (1)明日香村稲渕棚田ルネッサンス実行委員会(奈良県明日香村島庄)
  業績名:「心のかよう交流活動で万葉の里を守る」
  授賞理由:明日香村は、都市近郊にありながらも、古都保存法や明日香村特別措置法等によって開発が制限されているため、飛鳥時代の史跡とともに「万葉」を髣髴(ほうふつ)とさせる原風景を残し、観光客も多い。こうしたなか、日本百選に選ばれている稲渕地区(水田約10f)は清少納言に「渕は稲淵」と言われて名高いにもかかわらず、奥明日香の山間部にあるため訪れる人も少なく、棚田農業の担い手の高齢化が進み、耕作放棄地が増加しつつある。
 こうした状況に対応して集落全体で組織された明日香村稲渕棚田ルネッサンス実行委員会は、平成8年に「オーナー制度」を開始した。活動開始後11年を経過するが、時間の経過とともに集落住民と棚田オーナーとの関係は深さをまし、集落住民と棚田オーナーとがあたかも一つのコミュニティを形成するかのように心を通わせあって、四季折々の多彩な活動を楽しく展開している。棚田オーナー(OB含む)は近年では、米作りに限らず、用排水路の泥さらい、竹林伐採・雑木林の整備、河畔林の植林、史跡・自然めぐりの歩道整備など、当地域における日常景観修復・維持への支援活動に積極的に参加するなど、過疎地の再生に大きな役割を果たしている。

 こうした成果は、明日香村行政や(財)明日香村地域振興公社の支援を受けて活動している「明日香村稲渕棚田ルネッサンス実行委員会」に負うところ大である。

  (2)川原白瀧棚田保存会(三重県いなべ市北勢町)
  業績名:「オーナーが荒れ果てた棚田を再生」
  授賞理由:高齢化や減反で、川原白瀧地区の棚田200枚(3.6f)の大半が耕作放棄または減反で荒地になっている危機的状況を前にして、川原地区の有志八人が平成13年に「川原白瀧棚田保存会」を立ち上げ、翌年から棚田オーナー制をスタートさせた。他の棚田地域と比べて当地域の最大の特徴は、保存会が、壊滅状態になった約3fもの棚田を都市住民オーナーの力を結集して復元し、棚田地域の生き生きとした景観が戻りつつあることである。オーナー  募集時に保存会は、他の地区のオーナー制のように地元農家がすべてお膳立てして年に数回の農作業を行えばよいというのとは異なって、荒れた土地の複田から始まり、日常の水管理は別にして、ほぼすべての農作業をオーナー自らが行うというシステムであることを確認し、このことをオーナー契約書にも明示した。事実、オーナーはほとんど毎月各週の土・日および木曜日に作業が設定されており、保存会およびいなべ市役所農林商工部の支援を受けつつオーナーが自主的に稲作を展開している。
 オーナーの活動は農作業をこなすだけではなく、次第に注連縄作り、休憩所・作業小屋の建設、遊歩道整備、特産物(棚田純米酒)製造販売に及び、オーナーそれぞれの得意技を発揮しながら、和気あいあい田舎の生活を大いに楽しんでいる。
 30組ほどのオーナーの大半は1時間以内で通える距離にある近在の都市住民であり、本棚田オーナー制度は、頻繁に通うことが可能な条件にある年配の近在都市住民の、ゆたかな田舎を求める心と身体の要求に合致しており、全国の棚田保全の活動に大いに参考になると思われる。
 こうした川原白瀧棚田保存会が企画・運営しているオーナーの主体性を十分に引き出す棚田オーナー制度は、現代の農村および都市の社会的要請に適応するものである。

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