トイレ詰まり対策道具はホームセンターで揃う?【DIYの方法とは】

トイレが詰まったときに、対策道具さえあれば解決できるというケースは少なくありません。

そして、ホームセンターにはトイレの「つまり」を解決するための道具が数多く販売されています。

DIYでトイレの「つまり」を解決するためには、ホームセンターにどのようなものが販売されているのかを知ることが重要です。

道具ごとに特徴・価格帯・利用シーンを解説するので、ぜひ参考にしてください。

トイレ詰まり対策道具の定番|ラバーカップ(スッポン)

スッポン

トイレ詰まりの対策道具といえば、ラバーカップ(スッポン)を思い浮かべる方が多いと思います。

トイレが詰まったときにラバーカップの使用を推奨している自治体ホームページや水道局も多数あります。

一般的に、大半のホームセンターでラバーカップが販売されています。

ラバーカップの特徴

ラバーカップは、長い棒の先端にドーム型のラバーがついたトイレ詰まり対策グッズです。

通常、洋式用と和式用のものがあり、手軽に使用できる道具としておなじみの商品です。

ラバーカップの使用手順
  1. ゴム手袋・マスクを着用します
  2. 排水口に隙間のないようにラバー部分を押し込みます
  3. 勢いをつけて引き上げます
  4. つまりが解消されるまで繰り返します

上記のように、ラバーカップは吸引力によって詰まりを解消する道具です。

価格帯

トイレ「つまり」のホームセンターでの価格帯は、およそ1,000円前後です。

価格は店舗やラバーカップのメーカーによっても異なります。

付加価値のある商品としては、デザインのおしゃれなものやケース付きのものなども販売されています。

どんなときに使用できるの?

ラバーカップの利用シーンは、以下のものが詰まったときです。

  • 排せつ物・便
  • トイレットペーパー
  • 尿石
  • 流せるタイプのトイレクリーナー・猫砂など

尿石に対して利用する際には、尿石除去剤(酸性の薬剤)と併用するときれいに除去できることが多いです。

特徴として、本来は水に溶けるもの・流せるものを解決する際に適した道具です。

ただし、プラスチックや金属などの固形のものが詰まった時にラバーカップを使用すると、つまりを悪化させてしまうことがありますので注意して使用しましょう。

強力な吸引力をもつトイレ詰まり対策道具|真空式パイプクリーナー

引用:https://www.monotaro.com/

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップに似たトイレの詰まり対策道具です。

ホームセンターでは、真空式パイプクリーナーも数多く販売されています。

真空式パイプクリーナーの特徴

真空式パイプクリーナーは、ラバーカップと同様に吸引力によりトイレのつまりを解消する道具です。

大きな違いは、持ち手部分にレバーがついていることです。その結果、ラバーカップ以上に強い吸引力を発揮します。

ラバーカップほどの知名度はないものの、とても使いやすい道具です。

真空式パイプクリーナーの使用手順
  1. 手袋・マスクを装着します
  2. レバーを下げた状態で真空式パイプクリーナーのラバー部分をトイレ排水口に押し当てます
  3. レバーを引きます
  4. つまりが解消されるまで繰り返します

使用手順や原理はラバーカップとほぼ変わりありません。

吸引の際に周辺にトイレの水が飛び散ることがあるため、新聞紙などで便器の周りや壁を養生してから作業するとよいでしょう。

価格帯

真空式パイプクリーナーのホームセンターでの価格帯は、1,000〜2,000円程度です。

ラバーカップのように複数のメーカーから複数種類の商品が販売されています。

真空式パイプクリーナーは、アタッチメントや付属部品によってトイレ・浴室・ドレンホースなどさまざまな用途に利用できます。

トイレに利用できるタイプのセットを選択しましょう。

どんなときに使用できるの?

真空式パイプクリーナーは、以下の詰まりに対して利用できます。

  • 排せつ物・便
  • トイレットペーパー
  • 尿石
  • 流せるタイプのトイレクリーナー・猫砂など

真空式パイプクリーナーの利用シーンは、ラバーカップの利用シーンとほぼ同じです。

違いとしては、吸引力が強いためガンコな詰まりにも有効であること・水がたまっていない状態でも使用できるため男性用小便器にも効果を発揮することです。

ラバーカップの上位アイテムという位置づけです。

ワイヤーだから細い配管内でも奥まで届く|ワイヤーブラシ

引用:https://www.monotaro.com/

ワイヤーブラシは、ワイヤー(針金)の先端部分にブラシのついている配管専用の清掃道具です。

配管の奥までブラシが届くため、トイレのつまり解消にも利用可能です。

ワイヤーブラシは専門性が高いため、販売店舗はホームセンター・大型金物店・インターネットショップなどに限られます。

ワイヤーブラシの特徴

ワイヤーブラシは、自在に形を変えることができるため、トイレの排水路の奥にも届きます

持ち手側のハンドルを回すと、どんどん先端が奥に入っていきます。

ワイヤーブラシの使用手順
  1. ゴム手袋・マスクを装着して、ワイヤーブラシ先端を排水口から入れます
  2. 詰まっている場所に届くまで、ゆっくりと先端部分を奥に伸ばしていきます
  3. つまりの箇所に届いたら、ブラシを前後に動かして、つまりをほぐします

便器や排水路内を破損させてしまわないように、丁寧に作業しましょう。

価格帯

ホームセンターで販売されているワイヤーブラシの価格は、商品によってかなり異なります。

ワイヤーの長さや商品の品質などによって価格は変動しますが、安いものでは1,500円程度から販売されています。

業務用の高額なものもありますが、ご家庭のトイレつまりを解消する目的で購入するなら、低価格帯のもので問題ないでしょう。

どんなときに使用できるの?

ホームセンターで販売されているワイヤーブラシをトイレ詰まりに解消する場合、適切な利用シーンは以下のとおりです。

  • 排せつ物・便
  • トイレットペーパー
  • 流せるタイプのトイレクリーナー・猫砂
  • 固形物

水に溶けるもののタイプの場合は、先端のブラシでほぐして「つまり」を解消します。

一方、固形物による「つまり」を除去する場合は、先端につまりの部分を引っかけて拾い上げるようにして解消します。

ワイヤーブラシの使用は、少しコツが必要です。しかし、慣れれば配管の日常清掃にも利用可能です。

薬剤を使ったトイレ詰まり対策なら日常ケアにも効果的|住宅用漂白剤

ホームセンターには、さまざまな種類のトイレ用洗剤・住宅用漂白剤が販売されています。

軽度な「つまり」であれば、これらの薬剤を使用して、つまりの原因である物質を溶かすことができます

漂白剤の使用手順
  1. ゴム手袋・マスクを装着します(使用する薬剤によっては、窓を開けて換気します)
  2. トイレの水を抜きます(灯油用ポンプなどを使用して抜き出します)
  3. 薬剤を排水口から入れて、一定時間放置します(つけ置き時間は使用する薬剤によって異なります)
  4. 水を流して、詰まりが解消されたかどうかを確認します

住宅用漂白剤を使用する際のポイントは、「つまり」の種類に対して適切な種類を選ぶことです。

住宅用漂白剤の種類

住宅用漂白剤・薬剤には、複数の種類があります。

  • 酸性タイプ:サンポールや尿石除去剤など
    →尿石が詰まったときに効果を期待できます。
  • アルカリ性タイプ:ハイター・パイプマンなど
    →基本的には「詰まり」に対してはあまり有効ではありませんが、油・残飯・排せつ物・トイレットペーパーの軽度な「つまり」に効果が見られる場合もあります。
  • タブレットタイプ:トイレ洗浄中
    →基本的には日常清掃のために使用します。

洗剤の種類によって用途が異なるため、注意しましょう。

また、住宅洗剤のなかには、トイレ用・キッチン用・浴槽用など使用箇所が分かれている商品も少なくありません。

これらの商品は、基本的な成分が同じであっても、それぞれ配合バランスなどが異なるため、要注意です。

価格帯

住宅用洗剤の価格帯は、商品ごとに異なりますが、少量タイプのものであれば100〜200円程度の価格帯のものもあります。

また、ホームセンターでは多く利用される方にはお得な大容量タイプや、頑固な「つまり」にも効果を発揮する業務用薬剤なども販売されています。

どんなときに使用できるの?

トイレ用漂白剤は、基本的には軽度な詰まりの際に使用します。

尿石・排せつ物・トイレットペーパーなどのつまりが生じた際に、用途に適した薬剤を使用しましょう。また、住宅用漂白剤は日常清掃にも利用可能です。

トイレの「つまり」を未然に防ぐために、日頃から定期的に使用しましょう。

注意点とは?

住宅用漂白剤・洗剤を使用する際に特に注意しなくてはならないのは、安全性の面です。

特に酸性の薬剤とアルカリ性の薬剤を混ぜると、有毒なガスを発生するため非常に危険です。

皮膚・目・口などに付着した場合には健康トラブルに発展するリスクもあります。

目や口の中に薬剤が入った際は危険なので、応急処置(付着した際には水で洗い流す・誤飲した際には水を飲んで濃度を薄める)をした後に、病院に相談をしてください。

簡単に直らない頑固な詰まりには業務用のトイレ詰まり対策道具も効果的

一般家庭向けのトイレ「つまり」対策グッズを使用しても対処できない場合に、プロが使用する対策道具を使用してトラブルを解決する方法もあります。

大型のホームセンターには、プロ業者向けの対策グッズも一部販売されています。

ローポンプ

ローポンプは、業務用の真空式パイプクリーナーです。一般の真空式パイプクリーナーと比較すると管の部分がとても太く、形状もどっしりとしています。

メーカーによって価格帯は異なりますが、有名メーカーのアサダのローポンプであれば15,000円前後(ホームセンターでの実勢価格)です。

ラバーカップや真空式パイプクリーナーの数倍もの吸引力があるため、頑固な「詰まり」にも効果を発揮します。

また、業務用の商品ではあるものの、使用方法は真空式パイプクリーナーと大きく変わらないため、だれでもスムーズかつ安全に利用できます。

業務用の薬剤

ホームセンターには、プロが使用するタイプの尿石除去剤や配管クリーナーが販売されていることもあります。

  • ロービック
    →微生物の働きにより、排せつ物・トイレットペーパー・尿石の詰まりを分解する薬品
  • サニスカッシュ
    →業務用の強力な尿石除去剤
  • クロッグパス(Clog Pass)
    →強いアルカリの力で配管内を洗浄する薬品

業務用ということもあり、多くの商品が1L以上の大型サイズのみの販売となっています。

販売価格についても1本あたり1,000円以上するものが大半であり、家庭用の洗剤よりも相場が高めです。

しかしながら、これらの薬剤を使用すると家庭用の洗剤では対応できないケースの詰まりを解消できることがあります。

ホームセンターのグッズで直らないときには水道修理業者への依頼がオススメ

業者

 

ホームセンターで販売されているトイレ詰まり対策道具を駆使しても、詰まりを解消できないことがあります。

あるいは、どの道具をどのように使用すればよいか分からなくて困ることもあるでしょう。

その場合、プロの水道修理業者への依頼をオススメします。

プロの水道修理業者に依頼すれば、大半のトラブルは当日中に対処可能です。

特に、利用者目線での親身な対応を取っている業者に依頼をすれば、料金や作業内容について明確な説明をおこなったうえで修理作業がおこなわれます。

まとめ

トイレの「つまり」トラブルをDIYで直すためには、専用の対策具道具があると便利です。

そして、専用道具の大半はホームセンターで販売されています。

ご自宅の近くにホームセンターがあり、1分でも早くトイレの「つまり」を解消したい方は、記事内で紹介した道具をホームセンターで探してみてください。

それぞれ、使用法・注意点・最適なトイレの詰まりがあるため、ご自身の状況に適した道具を選ぶことが重要です。

道具で解消できない場合にオススメの対処法は、信頼できる業者に依頼することです。

トイレが詰まっている状況では、不安になってスピードや価格のみをチェックして依頼をしてしまいがちですが、実績のある信用できる水道修理業者に依頼をしましょう。

トイレ修理を依頼した際の費用相場についても解説しているので、参考にしてみてください。