止水栓とは、トイレや台所、洗面台の給水・給湯菅に取り付けてある、水を止めたり水量を調節すをする栓です。
普段はあまり意識することのない止水栓ですが、水を止めようとしても固くて回らないことも。トイレの水漏れなどのトラブルが起こった際に、こうなってしまうと、水が止まらず困ってしまいますよね。
そこでこの記事では、止水栓が固くて治らない時の原因と、自分で直す方法を解説します。
トイレの止水栓が固くて回らない原因
止水栓を全開にした状態で、長い間動かさないでいると、その状態で固着してしまいます。
なぜ固まってしまうのかというと、止水栓内部のスピンドルという部品に、サビや汚れが溜まって本体とくっついてしまうためです。
固くて回らないトイレの止水栓を自分で直す方法
固まって動かなくなったトイレの止水栓は、自力で修理することも可能です。
トイレの止水栓の形は全て同じというわけではなく、様々なタイプがありますが、ここでは家庭用のトイレに使われることの多い「ハンドルタイプ」と「ドライバータイプ」2つのタイプの止水栓修理方法をご紹介します。
①ハンドルタイプの止水栓の場合
固まってしまった止水栓の修理をする時は、必ず最初に水道メーターの止水栓を閉めてください。
水道メーターを閉めずに作業してしまうと、水が吹き出して水浸しになってしまいます。
- ステップ1.袋ナットを外す
- ステップ2.固着したハンドルをゆるめ、外す
- ステップ3.ハンドルのビスを外す
- ビスを外した部分に、潤滑油を拭き付ける
- ハンドルに傷が付かないようタオルで覆う
- 三角の端の部分をそれぞれ軽くハンマーで叩く
- ステップ4.パッキンを交換する
- ステップ5.4まで終わったら、外した時の逆の手順で元に戻しましょう。
袋ナット(六角ナットの片面をドーム状に金属で覆った固定具)を半時計回りに回して、外してください。
軍手をはめて、ハンドルを掴み、反時計回りに力を込めて回します。
ハンドルを外すと、吸水管の中に溜まった水が出てくるので、下にバケツを置いたり、タオルや新聞などを置いて作業しましょう。
止水栓内部には汚れが溜まっていることが多いので、キレイに拭き取ってください。
次に、ハンドルについているビス(小ネジ)を外しましょう。ビスはラジオペンチやカランプライヤーで掴んで回すと外れます。
ビスが外れてもハンドルが固着して引き抜けないことも多いので、そういった時は下記の方法を試してみてください。
全て外せたら、上部についているパッキンとコマパッキンを交換しましょう。
そして、スピンドルに付着した汚れもキレイに拭き取ります。この時に水栓グリスを塗っておくと、修理後のハンドルの動きが見違えるほどスムーズになります。
②ドライバータイプの止水栓の場合
ハンドルタイプは両手で掴めるため、比較的簡単に取り外せますが、ドライバータイプは、掴む部分がないためハンドル式と比べて回しづらいタイプの止水栓です。
また、ドライバーを充てる溝が変形していたり、なかなか回せずドライバーが変形してしまうなど、苦戦してしまうかもしれません。
ドライバータイプの止水栓も、ハンドルタイプと同じように、必ず水道メーターの水を止めてから作業を行いましょう。
- ステップ1.袋ナットを外す
- ステップ2.パッキンを交換する
- ステップ3.パッキンの交換が終わったら、外した時の逆の手順で元に戻しましょう。
袋ナット(六角ナットの片面をドーム状に金属で覆った固定具)を半時計回りに回して、外してください。
全て外せたら、上部についているパッキンも交換してください。
そして、付着した汚れもキレイに拭き取ります。
今後もっと簡単に止水栓を開閉したいなら、ドライバー式からハンドル式に交換しておくのもおすすめです。
自分で直せない場合は業者を呼ぼう
ハンドルタイプの止水栓は、比較的自分でも回しやすいのですが、ドライバータイプの止水栓はとても回しづらく、苦戦する可能性が非常に高いです。
動かないからと無理に作業を進めてしまうと、マイナスドライバーで止水栓に傷がついてしまったり、溝の端の部分が変形してしまうことも。
どうしても止水栓が回せなかったり、早く確実にトラブルを解決したいなら、水道業者に依頼するのが1番です。
無料で出張見積もりを出してくれる業者もありますので、気軽に相談してみてはいかがでしょうか?詳しいトイレ修理の費用相場はこちら。